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ipratropiumとipratropriumってよく気づいたなあ

http://d.hatena.ne.jp/momdo/20070119/p3

参照してる論文のタイトルがipratropriumとあり、正規の表記だろうIpratropium(Wikipedia en)と綴りが異なるのがものすごく気になりますけど

恥ずかしながら全然気づかなかった。近いものなのかもしれないけど調べてないのでよく分からない。
Google Scholarで調べろってことなので検索してみると結構引っかかる。たとえば、HRPTV5Cさんのと同じくベイリーらの研究。
http://www.ingentaconnect.com/content/evj/evj/2002/00000034/00000001/art00006

although inhalation of IB prior to exercise may have improved ΔPplmax, it had no apparent impact on the horses' capacity for exercise.

「運動前の臭化イプラトピウムの吸入は、最大胸腔内圧の変化を改善させたようだが、はっきりとした能力への影響はなかった」ってことかな。試供馬に肺疾患の馬を使ってるから確実なもんではないけれど。
http://d.hatena.ne.jp/MARIUS/20070118#p3
で挙げられてる、

で、JRA馬事部の伊藤幹副長のコメントが以下らしき。

イプラトロピウムは競走能力に影響を与える。明らかな禁止薬物。

ってのは、
http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20070118-143875.html
みたいな公式なソースではないのかな。これだけじゃ、抽象的すぎてちょっとわからない。色々な解釈ができそうなものの、何にせよこのコメントだけでは「JRA何考えてんの?」って感じだなあ。
http://blog.keibadays.com/archives/50890184.html

今までディープインパクトは、イブラトロピウムを治療目的で使用していたとのことですが、JRAではなんの禁止措置もなかったことを考えると、どうしてもレース前に使用していたかもしれないという疑惑はまぬがれません。となると、結局ディープインパクトの強さの秘密はイブラトロピウムだった、ということになりかねないのでは。

やっぱその辺のことを、JRAの上の方々が理解しないままにこういう風な対処してしまうと、馬い毎日の人が言ってるようなことが一般論として受け入れられると思う。
id:MARIUSさんがちゃんと書いてるっぽいけど、多分読んだって分からない人多いし、それ以前にそのようなちゃんとした説明は読まないだろう。だからJRAは分かりやすい形で出す必要があるんだけど、そういうこと飛ばして今回の禁止薬物認定をしている(ように見える)ので、結局、一般的には「イプラトロピウムは馬を強くさせる」ってイメージを定着させてしまい、つまりは「ディープインパクトの強さの秘密はイブラトロピウムだった」思ってしまう。
「薬まみれで汚ねえJRAだな、おい」っていうような酷いイメージを無駄に植えつけてるわけで、JRAはどう考えても自滅。