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Amazon.co.jp： クジラ島の少女: DVD: ニキ・カーロ,ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
かなり面白かったし、凄かった。少女がクジラに乗っちゃうってだけでファンタジーなのに、それがファンタジーになっていないところが凄い。ニュージーランドの小さな村に行けば、そんな神秘的な人物がいそうな気にさせる。ごく一部の人々の話なのに、この映画のお陰で非常に有名になったんじゃなかろうか。こんな小さな地域にもとても魅力的な伝承があるんだ、ってことを伝えたかったのなら、間違いなくそれは伝わってるはずだ。それだけ人を動かすパワーがある。まあ、現実的にニュージーランドへ行ったとしても、その魅力の半分すら触れることはできないのだろうけど。圧倒的なパワーで伝わってくる魅力は、決して彼らの伝承だけのものではない。むしろ、それをベースにした人間模様こそが魅力的なんだろう。重い責任を負った男の苦悩と、そんな彼に突き放されながらも愛する少女の健気さ。そのどちらもが悲しく、それを淡々とした口調のナレーションが一層深みを与えている。派手なシーンはないが、強いて言えば音楽に多少派手さを感じた。最初から最後まで面白く見れるたし、とてもいい映画だった。